今晩は早く寝ることにして明日。

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今日の私は全く使い物にならない。二日酔いとまではいかないけれどぼんやりと空白。起きているのに寝ている。外からは打楽器の音がしますがなんでしょう。とんとことことこすっとんとん。幻聴かしら。心なしかうんちのにおいも漂っているような。匂いの幻はなんというの幻嗅?垂れてないかと尻を確認。大丈夫。

午前中は直接お金につながるいわゆる仕事というのか書き物をして、午後は創作、という流れで今週はやっていて、我ながらいいペースだったのだけど金曜日の今日崩壊しました。午前中は布団の中で寝たり覚めたりしながら小説を読んでいた。せめて今日まで踏ん張れば一週間やりきったという達成感も生まれただろうに無念であります。全ては自己責任。

読んでいたのは先日図書館で借りてきたレイモンド・チャンドラーのロング・グッパイなのだけど、村上春樹が訳していて、そうなるともう全体が村上春樹になるのだった。英語がからきしだめだから原著を読めないけど、チャンドラーと春樹はもともと文体が似ているのかそれとも春樹が訳すと春樹色に染まるのか。いずれにせよ嫌いじゃない。純文学でなく探偵物を春樹色で読めることが新鮮である。まだまだ序盤なのにもう誰かにお薦めしたいほど。言葉が綺麗というのはそれだけでもう才能なのだと噛み締めつつ自分のこの文体はこのまま野放しにしておくつもり。割に頑固なのだなあと思います。

春樹春樹と偉そうに連呼しているが、それほど春樹にこだわりがあるわけでも、春樹をごんごんに読んできたわけでもない。世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドも未読だしねじまき鳥クロニクルも読んでいない。どちらかというと村上春樹=コテコテ(?)みたいなイメージが勝手にあって、読むのを避けてたくらいなもの。でも引越し直後の疲れた心身で手にしたのが偶然村上春樹の短編集であり、その流れで随筆集を読んだ。彼の優しい日本語がキリキリに伸びきった心と興奮しっぱなしの脳みそに沁みた。いったいどこがどういうふうにコテコテだと思っていたのか自分でもよくわからない。嘘。わかってる。純文学に教科書があるとしたら絶対に載っていそうだという部分、思い込み、あまりにも有名だから、そして私はへそ曲がりだから、大勢が良いというものをむしろ避けてやるわね、というような威勢。そんな威勢は一個もいらない生きていく上ではね。

なんてことを書いていたら、あしたは遠くにおでかけしようと旦那氏が言ってきた。嬉しいようで一歩引くような、穴蔵にていつもどおりが一番いいけどどこかにも行きたいよ確かに、という複雑な乙女心は顔に出さないし説明もできないし、ヘタな説明をしたら誤解を生むタイプの私の内側問題。