スパイダーは飛ぶのでしたうさぎのように。

f:id:yokukokemasugana2ka:20180414103636j:plain

 

暗くてわかりづらいですけど獅子の尻です。神秘。

一昨日の夜、私の作業場にみたこともないでかさのスパイダーが出没しましてひっ、てなる。さすがに手で叩き落すとか無理で外に逃がすべくスパイダー捕獲器(トイレットペーパーの芯の一方を閉じた旦那お手製)を手にしたけれど、そんなものに入る大きさじゃないんじゃね? 足、はみでね? つうかこれ被せてもその後どうすんの? 上げたらでてくるじゃん、で、私の手にこう這い登、きゃーーーーーって想像だけでパニクっている間にヤツはかさかさと大移動して見えなくなってしまった。でかいくせに動きがやたらに速いのだよスパイダー。布と布の間に、材料と材料の隙間に。

バイオハザードというゲームをやったことある人ならわかっていただけるかと思うのだけども、あれに登場する血みどろで四つんばいで歩いて爪も長くて、舌がべろーんて長く伸びて攻撃してくる敵。スパイダーの動きはあの人にとてもよく似ていたのだよ。

もちろんすぐに興奮しながら旦那氏にスパイダーがっつって、こんな大きさのこんなに大きいやつがっつって、真ん中の丸い部分もこんなに大きいやつがっつって身振り手振りで報告したけど、

共存よ。

って一言で跳ね返されて、マジですかってなった。

その後作業部屋に入る時は、もし共存したいのならばあなたは私がいない時にでてきて動き回ってくださいね、とお願いしたわけだ。

で、昨夜。スパイダーは私のお願いを聞き入れてくれずにまた登場したではないか! しかも私の進行方向にいるではないか!

なんかもう共存無理です。交渉決裂ですだろ、これ。

旦那氏をそっと急いで呼びにいって過呼吸になりそうになりながら、とってとってと子供みたいに願って祈って、旦那氏はコンビニのおでんの容器を片手に作業部屋に来てくれて、でも彼と彼(もしくは彼女だろうか)の戦いは見たくないから私はドアの外で待機。つぶれたり足がもげたりしませんように、もしそうなったとしたらその痕跡が残りませんようにって手を合わせて待つ。もしかしたら彼のほうが私たちより先にこの家に住んでいたのかもしれないのになってふと思う。あの子からしたら私らのほうが珍入者。人間て勝手だね。ごめんなさいね。

うわ、がん、がら、どん、みたいな音が聞こえてきて、そのたびに自分の背中にスパイダーが降り立つような感覚があって鳥肌がぼわっと。そして何故だかおでんの中に、あのおつゆの中に大根こんにゃくゆで卵などの隙間にスパイダーが混入している図なども浮かんで混乱の局地。すでに蚊帳の外にいるはずが。

戦いを終えて出てきた旦那氏は無事でした。スパイダーもなんとか外に逃がしたということでおそらく無事でしょう。しかしこういう場面で男子は、逃げる拒否するということができるのかやりずらかろうか。蜘蛛なんか自分でとれよって言う人もまあいなくはないのだろうな。そうだよね、嫌な物は男子女子関係なかろうもん。

旦那氏にそのあたりを聞いてみたら、嫌だし気持ち悪いけど仕方ないと言っていた。助かる。これは男子だからというんではなくて、あんたさんだからやってくれたということなんだろうね、ありがたいね本当に、あんたさんは素晴らしいお人だね、って感謝の気持ちをとうとうと述べてみた。おつまみも多めにあげた。

家の中にまだ片付けていない場所があるのだけどね。見ないようにしているの。