毛がもうもうと茂る老犬さんと暮らしています。

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久しぶりにビートルズを聴いていた。今取り組んでいる書き物に合う感じがして。今日はパソコンの漢字変換のことごとくが望んでいるものじゃないなあなどと思いながら。

音楽をかけながら書き物をするのができなくて、だから聴いて消して書いて指が止まってまた聴いてしていたのだった。雨がすごかった。

合間に旦那氏が窓の開け方などをレクチャーしにきて、ふむふむと学ぶ。この家はなんか窓が古いというのか規格外で、網戸の開ける方向とか決まっててもう絶対にそっちに開けないと隙間ができる。で虫さんが入り放題になるわけだ。あと、窓自体をどのくらい広く開けるかによって隙間ができたりできなかったりするらしく、これは梅雨前にちゃんと覚えておかないと大変なことになるぞということらしい。難儀な話。

おまけに昨日大騒ぎしたトイレ問題もまだ解決していないのだった。直しに来てくれた専門家がもう大丈夫っすよっつって帰った後、恐る恐る老犬さんの便様を流してみたらやっぱり流れないのよ。ああああああ。

でもその業者、今日はこれないらしく明日は私ら家を留守にするんで次回は明後日ということになった。それまでは開かずの間になる予定。なかなかうまく進めないというのは人生と同じで、というか、今のこの状態だって確かに人生の一部であるわけだ。この毎秒毎秒が。そう思うとなんだかプレッシャーにもなるわけで、動きがギクシャクしたりするけども。

人生といえば老犬さんの犬生は私らよりも速いペースで進んでいるわけで、聞こえない耳、音のない世界ってどんなだろう。それまで聞こえていたはずの音が何もないって。私はそうなったことがないからどういうものだか想像してもそれは裏切り、

願わくば心がゆるゆるになる柔らかい音楽かなんかが老犬さんの内側で流れているといいなと思う。そういうのがあればいいなと思うのだ。そういう音楽を内側に流すには、聴こえていた頃にたくさんの、本当にたくさんの楽しいこと嬉しいこと、素敵な言葉などをもりもりプレゼントしてあげたらいいのではないかと勝手に思うのだけど、それだって実際はわからないけど、私らが果たしてそうできたのかも自信がない。今も横で、すごく優しい顔して寝ているし、時々ぴくぴく痙攣してるし、耳は聞こえないし目もまあ悪くなっちゃったけど歩けるし、まだこれからだっつって母ちゃん張り切ってるからよろしく頼むよ。