ギョーザとソマリランドと私。

快晴の水曜日。ゴミ出し、布団干しミッションクリア。窓を開けて空気の入れ替え。朝はまだ寒いけけれど真冬とは明らかに違うとろんとした冷たさ。

昨日は中三日ぶりに病院に行って夫に会えた。顔を見るだけで心が落ち着く。嬉しくてたくさん喋った。鼻からの管が抜けてつるりとさっぱりした表情をしている。昼から液状の食事が開始されていた。全くの液体。甘いジュースを残しただけの食器が置いてある。食道は、ステントのおかげで一センチの隙間ができたとか。ずいぶんと食べていないから、胃腸がびっくりしないようにゆっくり慎重に食べてと言っておく。

医師からは、食べられてもおかゆとかミキサー食程度という説明だったけれど、看護師さんの話だと、刻んだりよく噛んだりすれば固形でも、お肉でもお魚でも油ギッシュなラーメンでも!いけそうな感じらしく、二人で興奮する。食べたいものを紙に書きだす。ギョーザと書いていた。私の心のメモにもギョーザ了解と書き留める。

数日したら点滴もとれて、退院という流れになる。あまり先走らずに、まずはそこまで順調に進むことを祈り、願い、笑う。

高野秀行著「謎の独立国家ソマリランド」を読んでいる。アラビアに続き、馴染みのない国の、しかしこちらはノンフィクションである。まだ序盤だけれど、日本にだけ暮らしていたら絶対に見たり体験したりしないことがごんごんと書かれている。

私はあまりノンフィクションを読まないけれど、この人の本は好きだ。ピンチを笑いに変えてみせてくれるから。先が楽しみだ。しかしまたしても手首がやられそうな分厚さなのであった。負けない。