お父ちゃん。
先週の木曜日、愛するお父ちゃんが救急搬送されたとの連絡を受け地元の病院で付き添っていたのだけれど、昨日、一旦神奈川に戻ってきた。今日も、今も、お父ちゃんは頑張ってくれている。
検査をするとか点滴をするとかタンを取るとか熱をはかるとか、その度に嫌がって暴れるお父ちゃん。ちょっとボケちゃっているお父ちゃんには今の状況がわからないのだ。わからないままにいろいろされるから、そりゃ嫌だろうと思うのだった。怖いだろうと思うのだった。ごめんねと思うのだった。
仮眠をとりに実家に行った時、仏壇の前でおかんの写真と話してきた。お父ちゃんの寿命は今なのかな。もしそうならあんまり苦しまないようにしたってちょうだいね。そしてボケちゃってるからちゃんと迎えに来てあげてね。でもまだ寿命でないならば連れていかんでやってください。お父ちゃんにもう一度、ご飯とたくわんを食べさせてあげてください。うんことしっこをトイレでできるようにしたってください。自分のペースで生きていけるようにしたってください。お願いします。お願いします。お願いします。
苦しまないでほしい。元気になって欲しい。
どっちの気持ちも本当の気持ち。
元気になる前提での長期的に付き添いができるような荷造りと、喪服の虫干しを同時進行でやる。
いくつもの分かれ道、選択と忖度と感情の渦巻き。
お父ちゃん、本当はどうしたい?