歯は母はははははは。

一昨日は題名がなくて今日は写真がない。そんな日があってもいいかと。

今日は午後から歯医者に行った。歯医者に向かう段階で本当に心がギリギリでいるから、歯医者に一歩足を踏み入れた瞬間から一言も言葉を発することもできないのだけれど、「大丈夫ですか、リラックスしてくださいね、うふ」なんて歯科衛生士のおねいさんに優しくされただけで涙が滲んでくるのだった。考えなければいいのに、お父ちゃんの頑張りとかが浮かんできて、それに比べて自分はというのではなく、ただ一杯一杯が膨らんでゆくのだった。

それで、歯医者恐怖症の皆さんのための「笑気ガス」というのがあってそれを使って治療するのだ。鼻にぶっといコードのついた豚さんみたいなマスクをつけられ、出てくるガスを吸う。吐くのは口から。これがまた慣れるまで難儀で、緊張もあって、吸って吐くただそれだけが上手くできないような按配。

それでも目を瞑ってしばらく吸っていると、手足からぼよよんとした感覚がきて、ビールと日本酒を結構飲んだ時にくるあのぐわんぐわんとする状態になってくるのだけれど、目を開けたら別に目が回っているわけではないから不思議だし、だけどなんだか全てがどうでもよくなる。先生が、「では今日は麻酔を打って歯にかぶさってしまっている歯茎をレーザーで焼いて……」と恐ろしいことを説明している時にはもう、好きなようにしちゃってよってな感じになっている。

治療が終わればすっくと立って歩いて帰れる、あんなに酔っぱらっていたのにさ。

しかし麻酔が切れれば、痛くもなかった歯がずーんと疼きはじめて、なんだか理不尽ではないですか。いじくられなかったら痛くなかったのにって思いませんか。今は片側全体がずんずんしていて、夕飯食べたいけど食べたくないけど食べたいなあという状態で心は沈むよどこまでも。

 

帰りに寄ったスーパーの冷房問題。あれはあそこまで寒くしなければならないのか。腐るのか。私は長袖に長袖を重ねて首にストールをぐるぐるにしていてもあの寒さ。半袖で闊歩している人々は寒くないのか。寒いけど辛抱しているのか。歯が疼くから余計になんかこう納得できない気持ちになった。そんな夕方。