世界のかけら。

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昨日と変わらない今日を生きている。これはそう、とても幸せなことなんだろうけれども三日も出歩かず篭っていて夕方、心身の力が抜けてくたっとなって畳まれていない洗濯物のよう。

私はいったい何をしているのか。何がしたいん? てなってああだめだ。

行きたいところもないような食べたい物もないような、創りたいものも本当に創りたいのか、進めたいのかわからなくなって空を見上げると、育った町でよく見た灰色の、お葬式みたいな空がひろがっていた。雨がしとしと降っていた。何をしてもだめ存在自体がだめみたいな気持ちが雨と一緒に落ちてくるよ。そういうのが突然くるから、私は一個も太刀打ちできずに、ただひたひたとここにいる。パソといろいろな材料と、感覚にまみれてここにいる。横では老犬さんが眠っていて、私が動くと動くけど、命だな温かいなって時々触って、撫でて、人間は身勝手に、癒されようとするのだけれど、きょとんとした目で、まあいいよってな具合で撫でさせてくれるその懐の広さ。遠くの大きな道路から車の行き来の音がしてます。社会は、世界は、今日も動いているのだな。活動しているのだな。そういうところと切り離されて、自ら切り離してここで、私は今日も何にもなれずにこうしてこうして、こうしています。