黄色いあれこれ。

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当地は雨が降り出した。

一日中、はかなくなったスカートを分解していた。作業部屋のカーテンに作り変えるつもり。白い布に模様を描こうと思っている。保存の仕方が悪くてところどころ黄ばみが浮いているからそれを隠すにも丁度いいだろう。

別に黄ばみが浮いているからというのでなくて、黄色い水玉をまず描きたいなと、分解しながら考えていた。絵の具で描きたいけど洗濯的な問題はどうなんだろう。わからない。布用の絵の具みたいなものもあるのだろうけどな。できたら今ある絵の具でぐわんと描きたいのだ。

こういう場合、カーテンの形に調えてから描くのか描いてから整えるのか悩みませんか。私はふとどっちだろうかと考えたけれども正解とかない世界なので、直感的に描いてからカーテンにしようと今決めました。変更も可。

 

黄色つながりで。

今日はここいら強風で、黄色と言うか茶色と言うかやっぱり黄色、黄緑も混じっている稲穂に似ているようで似ていないような物体が裏山からもう本当に雪のように降ってくる。ベランダがそれだらけで老犬さんをベランダに出したら10秒で老犬さんもそれだらけになるくらいに降ってくる。

これはなんだろう。こういう時植物博士がいたら教えてくれるのだろうけど、あいにくうちには植物博士はいないのだった。残念だ。

そしてその物体、美味しいのか甘いのか老犬さんがむしゃむしゃ食べる。都会育ちの老犬さんが植物を食べているところをはじめてみた。キャンプにつれていくと虫はごんごんに食べていたが。

「やだ、美味しいの?」

なんて最初は悠長に構えていたけれどふと、毒だったらどうするべと不安になった。毒ってこんな身近に雪のように降ってきたりしますか?

違うよこれはとある植物の種子で、山の植物はこうやって自分の子供を遠くに遠くに飛ばして家族を増やしてゆくのだよ、なんて脳内えせ植物博士が言うものだから、なんというのか自然の中の自然に構築されているシステムみたいなものに思いを馳せてしばらくぼんやり眺めていた。

彼(脳内えせ植物博士)の言う事は本当だろうか。彼は髭を生やしている。そしてめがねをかけている。いかにも博士らしい風体をしているけれども胸の名札には「えせ植物博士」と書いてある。彼は正直者なのだ。

「この植物の名は自分でお調べよ」

いかにも面白がる様子で彼は言った。でも私は、彼がその名を知らないのだろうと踏んでいる。あとで後ろ手に隠し持つ巨大な植物図鑑で調べる魂胆なのだ。私も一冊植物図鑑が欲しい。裏山に生息する植物の名をたくさん知ることができたら、散歩もきっともっと楽しくなるはずだ。

ところで私は、山の中腹に住んでいると思い込んでいたのだけれど、裏山を散策に行ったら、ほんのちょっと登るだけで頂上についてしまった。ということは、ここは中腹ではなくほぼ頂上。