もう揺れないで。

当地は小雨が降り続いている。

今朝、以前住んでいた区から送られてきたメールで目が覚めた。日本のどこかで大きな地震が起こると知らせてくれるシステムになっている。すぐに起きてテレビをつけた。映像の中、直後はそれほど大事には感じなくても、刻々と被害状況が更新されてゆくということを私たちはみんな学んでしまっている。

こういう事態が起こると、脳みそがフリーズしてしまい他の事になかなか手がつかない。外で仕事をしていた時期はそんなことも言っていられなかったけれど、それは無理やりそうしているんであって、本来の私は事態に囚われる人間だ。

旦那氏はニュースをみて、黙々と棚や家具の固定をやっていた。強いなと思う。すごいなと思う。今できることを即座にキャッチし、実際にやるのだから。おたつかず、前を見ている。いつ死んでもいいなどと口にしながら、生きようとしている。私は、生きたいと言いながら、動けずにじっとしている。

こんな時こそ地に足をつけ、日常を繰り返すことが結構大事。なんだろうな。私の実体よ、バラバラに飛んでいくのをおやめ。

これから夜がやってくる。どうか西のほうの方々の不安が一日も早く和らぎますように。